2/19

ゲーム

ゲームを思いついたんだ
みんなで隣りの人の
背中をちょっと
押してあげようよ

おしくらまんじゅの
逆のゲームだよ
つぶそうと思って
押し合うんじゃなくて
背中を押してあげれば
みんなが
ちょっとずつ
ちょっとずつ
前に進めるよ

隣りの人の背中を
ちょっと押してあげようよ

さぁ次は
大切な人の
心の背中を
ちょっと押してあげようよ
誰にでも出来る
簡単なゲームだよ
背中ごしでも
押してもらった人が
ニコニコしているのが
想像できるね

さぁみんなで
やってみようよ

        酒井義明


2/17

1秒後の瞳

未来を変えようと思った
その瞬間
君の未来はもう
すでに変わった

もう1秒前とは
まったく違った瞳をした君
未来がどんどん動いていって
可能性がぐんぐん加速していって
イメージが海よりも
大きく
大きく
大きく
大きく
大きく膨らんでいって
海が小さな池に見えるぐらい
大きくビックバンしちゃって
君の瞳の奧には
100万ワットの
キラキラと眩しい星形の
強い意志がハッキリと見えた

先が見えなくなったり
深い森に迷い込んだり
理不尽という名の
冷たい雨を浴びることも
あるかもしれないけれど
未来にも
回りの人にも
先に愛情をたっぷりと
与えてあげれば
信じきってあげれば
きっと海なんか一泳ぎさ

1秒だって焦ることはない
だって君の未来はもう
すでに変わったじゃないか

君の心の時計の針は
もう逆には進まないじゃないか

君の瞳は変わった
だから君の未来も
それに答えてくれた

君の未来に感謝したい

         酒井義明


2/15
何度でも

何度でも
何十回でも
何百回でも
何千回でも
何億回でも
何兆回でも
大吉まで引け

1回しか引かないで
くよくよしているなんて
引いていないと
同じじゃないか
1回で大吉が出たためしかない
もしも1回で大吉が出たら
ありがたくお返ししなさい
それは実力じゃなく
ただのまぐれだ
自分の本当の実力がついてから
もう一回
大吉まで引け

控えめになるな
自分のためじゃない
心から愛する人のために
大吉
大吉
大吉まで引け

それでも引かなきゃ
力尽くでも
大吉まで引かせるぜ

         酒井義明


2/14
イナゴ1000000

100万匹もいる
イナゴの大群の中でも
他のイナゴより
より高く
より遠くに
飛ぼうとして
目がギラギラ光っていて
他のイナゴより
ずっと遠くを見ている
イナゴがいるはずなんだ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ

身体の大きさなんか関係ねぇ
自分の羽根を
思いっきり広げて
精一杯広げて
誰よりも高く
誰よりも遠くに
飛ぼうとしている
根性イナゴが必ずいるはずなんだ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ
ジャンプ

自分の葉っぱ目指して
強風にも
逆風にも
逆らって
訳の分からない声を
叫びながら
羽根が傷ついても
方っぽなくなっても
飛びつづけて
絶対に諦めない
ど根性イナゴがいるはずなんだ

飛べ
飛べ
飛べ
イナゴよ飛べ
小さかったら高く飛べ
身体が弱かったら
葉っぱをいっぱい喰え
嵐なら過ぎ去るまで
じっと葉っぱの裏に隠れてろ
巨大な敵の気を
まともに受けることはねぇ
大事な時にこそ飛べるように
気力を取っておけ
心配すんな
チャンスは必ずやって来る

飛べ
飛べ
飛べ
イナゴよ飛べ
飛べなくなる前に
飛べ

泣きたくなけりゃぁ
さっさと飛べ

         酒井義明


2/3


雨の夜
ニュースでは
牛丼が消えていく
姿が流れていた

暗い夜
しんしんと
降る雨が
なんだか
牛丼の
涙に見えた