澄んだ瞳
彼らの偉業を
後世に伝えるという
使命を背負った
男の人の瞳は
まっすぐな
澄んだ瞳をしていた
一点の曇りも
一点の迷いも
一点の偽りもないような
澄んだ瞳だった
そんな瞳の
持ち主だからこそ
彼は彼を
選んだのだろう
ご縁あって
私はその方の
末裔の方に
お会いすることができた
その方の瞳も
どこまでも
澄んでいて
どこまでも
まっすぐな
心を表している
瞳をしていた
遙か三百二年前と
今が時空を越えて
つながった気がした
私はこの
ご縁に
感謝し
まっ青に
晴れわたった
天を仰ぎみた
泉岳寺にて
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