うわぁ 今日はパンが ものすごく うまく焼けたぁ
肯定と 寛容を こねこね こねこね こねくり 合わせたら
とっても ほっかりした おししい パンが 焼けたよ
あののらは どこに行って しまったのでしょうね
そうです 夜中になると 車がビュービュー 行き交っている 大通りの先を ずぅっと眺めていた あののらです
ある日を境に パッタリと 姿が見えなくなって しまったのですが
風のうわさによると 車にひかれて しまったらしいよ
・・・・
あの猫は どこに行って しまったのでしょうね
きっと あの猫が 一番大切にしたかった 何かは 確実に向こうに側に 渡りっきたのでしょうね
お母さん 土曜の晩になると ぎょうざを 作ってくれましたね
白い皮に 指で水をつけて いくつも いくつも その手で 作ってくれましたね
少し焦げてて その焦げが またおいしくて
お母さん 僕はあのぎょうざが 本当に好きでした
今でも 土曜になると 思い出します
ババンババンバンバンと ぎょうざを作っている お母さんの 後ろ姿
かぁちゃん かぁちゃん 腹へった
かぁちゃん かぁちゃん まだかいな
軒の下の かわいいツバメの 合唱隊は
今朝も はよから 合唱会
どぉっどどどっど どぉっどどどっど おぉ嵐よ 嵐 なぜだ なぜなんだ
なぜお前は 中途半端な 温帯低気圧なんかに なるんだ
あの巨大な 前に前に 進もうとする力は どうしたんだ
ぐんぐん ぐんぐん 進んで行く 意志はどうしたんだ
おぉ嵐よ 嵐 おいらの夢は 絶対に 温帯低気圧なんかに ならないぞ
おぉ雨よ おぉ嵐よ
もっと降れ もっと もっと降れ
もっと 降って その大きなほうきで この地を 清めたまえ
この心を 浄めたまえ
君が 銀河鉄道に乗って 銀河を旅して 長い長い旅の 終着駅 銀河ステーションの プラットホームに 迎えに来てほしい人は 誰ですか
その人は きっと 君の頭の中に 最初に 浮かんだ人ですね
その想いは あの星にも 届いていると 思います
ほら 耳を澄ませてごらん 今宵も あの汽笛が どこかで 高らかに 鳴り響いています
誰かと 誰かが また 再会するために
オリオン
いっこは なほちゃん
いっこは けんやくん
いっこは お母さん
小さな あめ玉 三つならべたら
オリオンよりかも 光ってた
銀河で唯一の星
僕は あの星を 幸せにしたい
だって あんなに暗い所で ポツンと ひとりで 光っているから
あの星は 僕にとって とっても とっても 大切な星
僕を 育ててくれた 銀河で唯一の いっとう星
離れ星
夜空に輝く 星よ
今夜も 君は ひとりぼっちかい
でも こっちからは 君が 見えているよ
だから 僕たちは いつまでも いつまでも 一緒だね
微笑み星
はにかみやさんな あの星が 笑ってくれますように
そんな詩を 書けたなら きっと みんなも 微笑んで くれるんじゃないかな
そうすれば あの星も 微笑んで くれるんじゃないかな
そんな 想いを込めて 今宵も 星を眺めていたい
お母さん 僕は 元気です
三角ベース
ぼくは ホームランバッターじゃないのに いっつも ホームランばっかり 狙っていたから しまいには 自分のホームも崩れて 球も見えなくなって スランプに なってしまった
今ぼくは 誰もいない 小さな公園の 三角ベースの 草だらけの外野に ぽつんと独りっきりで 立っている
星を眺めて 風の声に 耳を澄ませて
もう一度 自分の 素振りを 思い出したい
新しい星
この広い広い 銀河の全体の質量は いつも変わらず 一定です
人の心も大切な 銀河の一部ですから 別れで生じてしまった 心の空洞は
新しい 出会いによって 埋まるように なっています
星が流れた後は 銀河のどこかで 小さな星が 誕生しているように
君の心には 新しい 出会いの星が 光り輝いています
銀河光年
眠って 眠って 脳みそが ベットのスポンジに チョコレートのように とろけちゃうぐらい 眠って
頭の中身を 銀河系七周半 旅行させて リセットさせたい
そして もう一度 ぼくの中の 失いかけていたものを 取り戻したい
我が道
もはや 失うものなど 何もなく 涙すら 涸れ果てて
このまま 突っ切る 一本道
天国か地獄か 中途半端な結果など ありえん この道
振り返ったら プラスもマイナスも 全部ちゃらだったと 笑えるように 我が一本道
瞳の奧
試されて 試されて 虫ケラみたいに 突き落とされて
それでもギリギリのところで 微かな光が差してきて その光の方向に向かって がむしゃらに 走って走って走って行くが また突き落とされて
そのくり返しだが そんなのばっかだが
それでも 自分で自分の魂を 折っちまったら その瞬間に全ては 終わっちまうから
てめぇの身体を 使い切るまでは 瞳の奧を 曇らすわけにはいかない
どんなことがあろうとも
誓い
なぜ階段から 転げ落ちる 何度でも 何度でも 諦めないで 一段一段 はい上がるためだ
なぜ山を登る てっぺんまで登り切り 周りを見渡し 世の中には まだまだ 高い山があるんだと 自らを奮い立たせるためだ
ではなぜ大吉まで引く 大吉を 引くことができなかった 母のために 力尽くでも 泥水を飲んででも 必ず引いてみせるんだと
この魂の核に 深く深く 刻み込んだからだ
あの夜明け前 天にそう 誓ったからだ
義明
感動
生きてるうちに どれだけ あぁ幸せだなぁと 思えたか
そんなお土産を 両手に 抱えきれないほど 抱えて ぼくたちは 生きていく
そして最後には 一番でっかい でっかい でっかい 大吉を引いたんだという お土産をひっさげて ぼくたちは また今度
光
病気が治って 健康になると 一日がとたんに キラキラと 輝いてみえる
生きてるってことが 思いっきり 抱きしめたいぐらいに 愛おしく感じる
生きてるって 一個の 聖なる 光だから 大吉まで引け
小さな夢
友達の 結婚式でもらった つたの葉っぱは 枯れさせない
この葉っぱの 一枚一枚が 二人の大切な想いで
新しく顔を のぞかせてくれた 小さな葉っぱたちは ぼくたちの夢だ
この夢よ 大きく 大きく 大きくなれ 大きくなって 大吉まで引け
なべ
希望も 挫折も 喜びも 悲しみも 夢も 苦労も しょっぱい涙も
みんな みんな ごった煮にして 大吉まで引け
よろこび
生きてるって それだけで うれしいことだから
思いっきり はちゃめちゃに 身体いっぱい 心の扉も 全開にして
たったたった 喜びながら 大吉まで引け
運
運は 受け身じゃなくて
自分が 総司令官になって 全軍を前進させ 勝利を つかみ取る言葉
全軍を 発動させて 幸運をつかみ取れ 合い言葉は 大吉まで引け
かけって
かけって かけって スッテンコロリン
かけって かけって ジャンプして
かけって かけって 大吉まで引け
飴
小さな時 駄菓子屋で 色々な 大きさの飴を 凧糸を引っぱって 取るあそびを よくやった
大きな飴が 取れた時は とっても うれしかった
大人になっても 相変わらず 何本も 何本も 糸を引っぱった 大きな飴は 絶対にあるんだ
大きな飴を ぐいっと 引っぱり上げるために 大吉まで引け
台風
たとえ 降水量は一緒でも ただだらだらと 降った大雨と 台風とでは 過ぎ去った後の 早朝の爽快感が 格段に違う
それは大雨には 意志も目標もなく 台風には巨大で強烈な 大きな意志と力を 感じるからだ
台風は 自分の意志と力で ぐんぐん ぐんぐん ぐんぐん ぐんぐん 突き進んでいるんだ
人間も一個の 巨大な 台風になれるんだ 一個の巨大な 魂になるために 大吉まで引け
意志
今を 生きる人は 病人ではない
明日を 信じる人は 病人ではない
必ず 治すんだという 強い意志を 持っている人は 病人ではない
生きるんだという 最後まで あきらめない 意志よ 大吉まで引け
草
雑草だろうと 根無し草だろうと 浮き草だろうと 呼び名なんて どうでもいい
踏まれても 踏まれても 踏まれた分 強くなって 生き抜いて
たとえ 一輪でも 自分の花を 咲かせるために 大吉まで引け
ごはん
人間は ちょっとやそっと ごはんを 食べなくたって 生きていける
それよりも 魂に 大盛りの ごはんを たんまり たんまり 喰わしてやれ
胃袋を 伸ばすより 魂の袋を 伸ばしてあげて 大吉まで引け
全てを 奪われたとしても
その胸には まだたった一つの 誇りという名の 光が残っている
その一筋の光の 差す方向を 目指して
その先には必ず 希望があると 信じて 大吉まで引け
青年よ
現実の世界は 妥協だらけだが 目には見えぬが 自分の信じる 夢の世界こそ 妥協してはならない
一回でも 魂を売っちまうと そこから 自分の魂は 砂時計のように もろくも崩れていく
青年よ とうのとっくに 魂を売っちまった 骨の髄まで ありきたりな 大人などになるな
夢のために 魂のために 大吉まで引け