ささいなもの

幼い頃
近所のスーパーは
夜の七時までで
閉店の十分前になると
蛍の光が
流れてきました

僕はあの
蛍の光を聴くと
なんだか
寂しい気持ちになりました

お母さん
今のスーパーは
二十四時間いつでも
やっています
そんな目まぐるしい
世の中だから

気を付けて
歩いていないと
ささいな
大切なものを
ひょいっと
置き忘れて
流されて行ってしまいそうな

そんな
秋の風のような
世の中です

 

 

 

 

 

 

 

 

雪国の夏

大曲の草原に
寝っころがって
見上げた
星空は

朝一番の絞りたての
一番牛乳を
辺り一面に
ひっくり返したような
天の川の大河が
どこまでも
どこまでも
悠々と流れていて

昼間たんまり
たんまり
太陽のまんまを食べた
草たちが
夜になって
みんなスヤスヤ
スヤスヤ
眠りについて

僕は
その草たちが呼吸する
いいにおいの布団に
優しく包まれながら
うとうとしていたら

どっからともなく
名前も知らない
虫たちが
合唱や
輪唱を始めて

そうりゃぁ
楽しい
楽しい
夜の合唱会でした

お母さん
この厳しい冬を
乗り越えた
新しい草たちの芽は

きっとまた
青々とした
新しい草原を
作ってくれるのでしょうね

風や
花や
蝶々たちや
虫たちみんなが
遊べて合唱できる
みんなの憩いの場を
また力強く
作ってくれるのでしょうね

それが
雪国に生きる
全ての生きるもの達の
絶対に折れない
底力なんですね

 

 

 

 

 

 

 


道を
歩ききるということは
何足も
何足も
靴を履きつぶす
ことなのでしょうか

お母さんは
何足の靴を
履きつぶしたのですか

いま僕の玄関には
一足の靴が
疲れきって
ぐったりと
横たわっています

僕はこの先
何足の靴を
履きつぶすのでしょう

どんな
まだ見ぬ
大地を
踏みしめるのでしょう

お母さん
僕は男です
男になりたいですから
足にマメをつくってでも
靴が破れて小指が出ても
自分の道を
歩ききりたい

それが
自分の生きる道と信じて
最後まで
自分の道を
歩ききりたい

 

 

 

 

 

 

 


お母さん
雪が
降ってきました

東京では
久しぶりの
雪です

僕は
雪が好きです

朝になると
辺り一面
真っ白な世界に
なっている

あの風景が
僕は
好きです

お母さん
真夜中に
雪が降っています

夜空を見上げれば
まるで
あの星から
降ってきているようです

 

 

 

 

 

 

つばめ

お母さん
今年も
豆腐屋の
つばめが
帰って来ましたよ

きっと
あのつばめは
何よりも

家族が
大事なのでしょうね

 

 

 

 

 

 

 

 


お母さん
どうして
桜は
ひらひら
ひらひらって

散っていくので
しょうかねぇ

きっと
桜も
桜なりに

引き際ってものを
大事にして
いるんでしょうねぇ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜汽車

夜汽車に揺られて
大曲へと帰る
列車の中

僕は
ただぼぅーと
真っ暗な
外を眺めていると

真っ暗な
田んぼの中に
ポツンと
家の明かりが見えてきて

その明かりが
踏切の音と友に
真っ暗な夜空の河に
すぅーと
溶けて流れていく

明かりは
すぅーと
流れていっても
あたたかい感じだけは
心のどっかに
引っかかったまんまで

僕は
あの
あたたかい明かりが
好きでした

あぁ
あそこにも
家族が
暮らしているんだぁと
想って
なんだか
とっても
好きでした

チンチンチンチン

お母さん
また
寂しそうな
踏切の音と友に
家族の微笑みが
流れていってるよ

 

 

 

 

 

 

 

 

あんこ玉

小さな頃
よく駄菓子屋で
食べたあんこ玉

今でも時たま
あのあんこ玉が
無性に
食べたくなる時が
あります

当たりだと
真ん中に白い玉が
かくれんぼしていて
大きいあんこ玉が
もらえる
あんこ玉

お母さん
生きるってことは
わざわざ
これが当たりだなんて
分かりやすく
白い玉なんか
入ってないんですね

なにが
当たりやら
ハズレやら

最後まで
食べきってみなきゃ
わからない
あんこ玉なんですね

 

 

 

 

 

 

 


小さな頃は
いっつも
夢みたいなことばっか
言ってと

お母さんの
口の中が
すっぱくなるほど
言われてましたね

お母さん
夢みたいなことを
いっつも
いっつも
いっつも
言いつづけていると

いつかそれが
現実になるんですって

僕は
まだ
その途中
ですけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸せの形

お母さん
本当の
幸せとは
どういうことでしょう

いくら考えても
元々答えのない問いなど
分かろうはずもありません
がその答えがないということが
唯一の答えではないでしょうか

それは
人間の幸せには
ただの一つとして
同じ形など
ないということです

ですが現実は
みな同じ価値観の
幸せを求めようとしたり
みな同じ方向の先に
自分の存在価値を
見いだそうとしたりしているような
そんな気がします

いつから
この国は
そんなに狭っ苦しいぃ
ちっぽけな
袋小路に迷い込んで
しまったのでしょうか

自分なりの
幸せの形を求めようとする
自信がないのか
勇気がないのか
汗をかきたくないのか
恥をかきたくないのか

少なくても
僕は
自分の信じる道を
歩いていきたいと
思います

その道を
歩ききることが
お母さんの息子として
恥じることなく
生きる
唯一の道だと
信じるからです

 

 

 

 

 

 

 

 

日本人の美

私は
この日本の国は
とても
素晴らしい国だと
思います

平和や
和を尊しむ
日本の国の人々が
とても好きですし

私も
みなさんと同じ
日本人の一人として
誇りもあります

私は
母の詩を通して
この日本の人々が
忘れかけてしまったが
世界に胸を張って
主張できる

日本の美しい価値観や
日本人としての
普遍的な美徳や
優しさや
思いやりや
情を
少しでも
表現できたらいいと思い
詩を書いています

だからこそ
今この時代に
一編の詩を
君に捧げたいと
思っています

 

 

 

 

 

 

 

赤とんぼ

あんなにも
赤とんぼが
飛んできたのは
久しぶりでした

西の地平線に
溶ろけるように
沈んでゆく
夕日は

赤とんぼたちを
余計に赤々と見せて
あぁ赤とんぼたちも
家路に
急ぐのかなぁと思って
あかね色の空を
眺めていました

お母さんが
「もぅご飯よぉ。」
と呼ぶ
あの夕日の時も
遠くの方で

豆腐屋のおじさんが
自転車に乗りながら
ラッパを
吹いている音が
聴こえていました

なんとなく
寂しそうに

なんとなく
哀しそうに

 

 

 

 

 

 

 

秘密基地

まず
秘密基地を作るのが
何よりも
好きだった

友達と
どっかから
拾ってきた
樹の枝や
シートや
段ボールなんかで
壁を作って

基地の中では
色々な
遊びをして遊んで

そこは
子供たちだけの世界で
見た目は
かっこわるいが
その秘密基地の中こそが
僕らの
全世界だった

いつから
僕は
その秘密基地が
見えなくなったのか

いつから
僕は
目先のものしか
見えなくなったのか

 

 

 

 

 

 

 

 

お母さんの背中

僕は
電車を
見ているのが
好きでした

まだ
幼かった僕が
何時間も
お母さんの背中に
おんぶされながら

じぃーと
お父さんが
帰って来る
電車を待っていました

その時もよく
お母さんは
故郷の唄を
歌ってくれていました

僕はその歌声を
いつも
お母さんの背中ごしに
聴いていました

ただ
黙って
聴いていました

 

 

 

 

 

みそ汁

僕は
お母さんの
大根のみそ汁が
好きでした

食べると
口の中で
シャキシャキ
シャキシャキ
音がなるような
そんな
みそ汁が
好きでした

朝食を作ってくれている時の
お母さんの
後ろ姿は
いつも
忙しそうで

鍋からの湯気や
炊飯器からの湯気などが
まるで
工場の煙突のように
もくもくと
もくもくと
立っていて
それを全部テキパキと
さばいていて

お母さんの手は
なんでもできる
魔法の手でした

 

 

 

 

 

ふろふき大根

練りみそが
でれぇんと
かかっていて

お箸を差すと
すぅーと
そのまま落ちていきそうな

お母さんの
ふろふき大根は
そんな
ほっかりした
ふろふき大根でした

食べると
口の中で
ほくほくと
ほくほくと
溶ろけて

僕は
そのふろふき大根だけで
何杯も
何杯も
ご飯をお代わりできました

お母さん
お代わり

 

 

 

 

 

 

七五三

七五三は
天神さまでした

僕は
ちょっと
カッコつけて
ポーズを
決めたりして

そんな
写真が
あったりして

あれっ
その隣りに貼ってある
セピア色の
お母さんが
ちょっと
微笑んだような
気がしました

 

 

 

 

 

 

故郷

お母さん

お母さんの
幼き頃
故郷ではどんな
遊びをしていたのですか

ニテコの湧き水の
清き清流でできた
サイダーは
とっても
とっても
おいしいですね

田沢湖は
どこまでも
どこまでも
深き緑で
湖の水は
どこか寂しそうな
遠くを見ている
エメラルドの
瞳のようですね

幼き頃
幼なじみと
一緒に作った
かまくらの中では
どんなおしゃべりを
していたのですか
その中で食べた
お餅の味は
一生忘れないでしょうね

その白き雪が
その厳しき大自然が
辛抱強く
芯の強い
お母さんを
作ってくれたのですね

今年も
大曲の雪は
降りつづいています

お母さんの
幼き頃のように
どかどかと
どかどかと
故郷に
降りつづいています

 

 

 

 

 

 

 

 

夕日

小学校から帰ってきて
すぐに遊びにいって
街のどっかから眺める
夕日は

大きな
大きな
とろけるような
オレンジのチーズのように
見えて

路地裏に伸びる
自分の影は
どこまでも
長く伸びてた
飴細工のように見えた
幼き頃

いっつも
夕ごはんの前に
角の駄菓子で
もんじゃばっかり食べていた
僕は
よくお母さんに
怒られていましたね

そんな頃は
大人になるなんて
想ってもみなかった

この幸せが
永遠に
つづくものだと
ただ漠然と
想っていました

 

 

 

 

 

 

 

 

冷凍みかん

お母さん
上野の駅も
随分と様変わりしました
駅の構内には
たくさんの商店街ができ
随分と様子が変わりました

ただ以前と変わらないのが
中央改札口の上にある
あの大きなレリーフです

お母さんも
きっと
見たことでしょう
あの大きなレリーフ

集団就職で
大曲から
始めて東京になって来た
少女の瞳には
どんなふうに
あのレリーフが
写ったのでしょう

小さな鞄に
夢とか
希望とか
可能性とか
不安とか
見えないものが
抱えきれないほど
ぎゅうぎゅうに詰まった
小さな鞄

僕は今
その鞄を受け継いで
必ず志しを果たすような
息子になってみせます

だからもう
安心して
あの時の
冷凍みかんを
食べてて下さい

お母さんの
長く辛かった旅は
今ようやく
終わったのですから

黄色いたんぽぽが
どこまでも
どこまでも
見渡す限り一面に
咲き乱れている
終着駅に
やっと
たどり着いたのですから

 

 

 

 

 

ケーキ

お母さんは
あのお店の
ショートケーキが
好きでしたね

きれいな苺が
ちょっこっと
のっかった
おいしい
ショートケーキ

僕は
甘い物が
食べたくなったら
あのお店に買いに行きます

すみません
お母さんの分まで
くださいなと

心の中で
ささやいて

 

 

 

 

 

めがね

お母さんが
始めて
めがねを掛けた時

僕は
ドキッとしました

あぁ
お母さんも
年を
取るんだと

僕は
そう想い
お母さんの
後ろ姿を見て

守ってあげたいと
想った

 

 

 

 

 

 


笑いすぎると
涙がでてくる

そんな
ほの哀しい香りの
残像が微かに
漂うような

可憐な
花のような
女の人でした

お母さんとは
そんな
女の人でした

 

 

 

 

 

 

 

手の平

幸せは
手の平
いっぱい分くらいが
ちょうどいいと
想いたい

お母さんは
声にならない声で
そうつぶやいて
いましたね

そう言いながら
仕事で疲れて
少ししわがでてきた
自分の手の平を

ぼぅと
見ていましたね

 

 

 

 

 

 

 

夜空の星

この世に生まれた
人間は
一人残らずみんな
幸せになるために
生まれてきました

だけれど
現実は厳しく
苦しく
試練の連続で

それでも今は
辛かったことも
痛かったことも
苦しかったことも
何もかも
みんなみんな
遠い記憶の河の水に
流されていって

元のように
元気になっていると
信じたい

以前のように
微笑んでいると
信じたい

そう想い
真っ暗な夜空に
ポツンと輝く
たった一つの星を
眺めていたい

 

 

 

 

 

1/22

星空の彼方で・・・

こんなにも
星は多く

こんなにも
宇宙は
広いのに

なぜに
引かれ合う
二つの
離れ星

何億光年も
何十億光年も
離れていたって
言葉に出さなくたって

目には見えない
心のどこかで
つながっている気がするのは
なぜだろう

このまま
永遠に
また離ればなれになるかも
しれないのに

懐かしくも
哀しい
近くても
遠いい
二つの星

今宵も
互いの星を
この広すぎる
星空のどこかで
眺めている
二つの
悲恋な星

 

 

 

 

 

 

 

1/21

君の星

君の星が
暗くて遠い銀河の河で
独り
迷い子星になって
泣いていたなら

僕は
どんな銀河の果てまでも
飛んでいって
君の星を見つけてくる

もう一度
君の星が
輝きを取り戻すまで
僕はどんなことがあっても
探しつづけて
必ず見つけだしてくる

だから
もう
心配しなくて
いいんだよ

君の瞳の星が
また
キラキラと
眩しいほどに
輝いているのが
僕には
うれしいほどに
見えるんだから

 

 

 

 

 

 

 

1/20

明けの明星

ほら
ごらん
あの明けの明星を

澄んだ宇宙の中で
今にも
涙が
こぼれ落ちそうな
感じで

ウルウルと
光っているね

泣きたい時は
泣いても
いいんだよ

明けの明星は
そんなことを
想って
輝いているのかな

 

 

 

 

 

 

 

 

1/19


君の涙で
君の心の中にある
お星さまが
洗われたんだね

ほら
また
君のお星さまが
スッキリと
輝いてるよ

 

 

 

1/18

いつまで

おかぁさんになっても
おばぁちゃんになっても
ひぃおばぁちゃんになっても

君は
花よりも
星よりも
美しいんだね

だって
ぼくには
そう
見えるよ

1/17

パン

ねぇ
ほら
見てよ

肯定と
寛容で
こねこねした
パンが

こんなにも
ふっくらと
焼き上がったよ

 

1/16






君の心の中に
あたたかい灯が
灯ってるよ





ほら
また
灯った

 

1/15

そのまま

えっ
君はそのままで
十分に
光ってるよ

ほんとうさ

ほら
星も
うなずいてるよ

 

1/14


なんだか
スキップしたい時

なんだか
自転車で
地の果ての岬まで
うわぁって
こぎたい時

それが
恋よ

 

1/13

気力の一滴

傷つきやすく
時には
動けなくなる時もある
君だけど

そんな
君だからこそ
君は人の心の痛みが
わかってあげられて
抱きしめてあげられる
あたたかい
人なんだね

君が動けなくなるのは
動かないのじゃなく
気力のコップが
いっぱいになるまで

思いやりや
やさしさや
気力の雫を
一滴ずつ
一滴ずつ
君の心のコップに
溜めていっているのだね

 

 

 

 

 

 

1/12


もしも君が
大きな落とし穴に
落っこったなら
ぼくは君を肩車をして
穴から担ぎ出して

もしも君が
強い風に当たって
前に進めなくなっていたら
ぼくは君の盾になって

もしも君が
暴風雨に当たって
びしょ濡れになっていたら
ぼくは太陽になって
そんな嵐なんか
けっ飛ばして
け散らして
ぶっとばして

君の心に
きれいで
大きな
大きな
とてつもなく
大きな
虹がかかるまで

ぼくは君の心に
あたたかい風を
吹きまくるんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

1/11


風邪を引いても
治ったなら
あぁなんて健康とは
素晴らしいものかぁと思える

骨折しても
治ったなら
あぁなんて歩けるとは
素晴らしいものかぁと思える

たとえ
どんなに深い絶望の淵に
突き落とされても
またはい上がってきたならば
あぁなんて
日の光は
ありがたいものなんだろうと思える

そのための
風邪であり
骨折であり
絶望であり

いま君は生きている
いま君は生きている
泣いても笑っても
微笑んでもすねても
生きている
生きている

わっはっはっは
わっはっはっは
タァハオ
タァハオ

それだけで
いいじゃないか

それだけで
君じゃないか

 

 

 

 

 

 

 

1/10

君の道

なぜバカなふりをする
なぜ見えないふりをする
なぜ
なぜ
なぜ

いつまでいっても
どこをきっても
君はキミなのに

いつまでも
つづく
君の一本の道

もう見えないふりなど
することはない
どこまで行っても
君の道

曲がり角も
分かれ道もない
君の前に引かれた
たった一本の
君の道

 

 

 

 

 

 

 

 

1/9

星のすずらん

ぼくはいつも
星の草原を
独りで歩いていた

夜空には
満天の星々と
スマートな新月が
輝いていた

草原の草たちの実には
小さなお星さまが
まるで
すずらんのように
いくつも
いくつも
くっついていて

こんにちわって
するように
おじぎしていた

風たちが
おにごっこするたびに
星々のすずらんが
キリリリリンって
気持ちのいい音色を立てて
流れていった

 

 

 

 

 

 

1/8

あの星

ぼくは
あの星を信じるんだ

夜空に輝く
あの星を信じて
あの星に恥じることなく
生きていきたい

あの星は
どこまでも
ぼくを
見守ってくれていると
信じて

あの星を
この大地から
守っていきたい

 

 

 

 

 

 

 

1/7

背中

大丈夫だよ

ぼくはいつだって
君の後ろにいて
君の背中を
ちょこっと押す
風になっているよ

そうさ
君の背中は
ぼくが
押すためにあるのさ

 

 

 

 

 

1/6


自信がなくて
下ばかり向いていた
小さな花に

毎日毎日
きれいだよ
きれいだよって
語りかけていたら

少しずつ
だんだんと
顔を上げてくれて
上を向いて
くれるようになった

そうさぁ
それが
本来の
君の笑顔なんだね

 

 

 

 

 

1/5

ひまわり

君が本来
授かった
君らしさや
道を歩く
過程の楽しみを
見失ってしまったら

もう一度
こころ静かに
君のひまわりさんに
こんにちはって
してみようよ

きっと
ひまわりさんは
ニコッて
微笑み返してくれて
包み込んでくれて

君が変わる
きっかけになる
種をくれるよ

 

 

 

 

 

1/4

海へ

遠くから
潮のいい香りが
漂ってくる
海へと続く
細い一本道

いつの日か
その小道を
おじぃさんになった君と
おばぁさんになった君が
手と手をつないで
海へと歩く
後ろ姿が
ぼくには
見えるんだ

キラキラ光る
海の中へ
溶け込んでいきそうな
二人の後ろ姿が

ぼくには
ハッキリと
見えるんだ

 

 

 

 

 

 

 

 

1/3

星のかけら

大きな星の河から
いっこの星のかけらが
スゥーと流れてきた

ぼくは
その星のかけらを探しに
自転車にのって
草原をどこまでも
どこまでも走った

やっと見つけた
星のかけらは
小さくって
ぼくは
小川から水をすくうように
手の平の上で
包み込んであげた

星のかけらは
まだあたたかく
ぼくはこの
星のかけらを
大切に守っていきたいと想った

ふと
夜空を見上げたら
星のかけらの
お母さん星が

キラッと
光ったような
気がした

 

 

 

 

 

 

 

1/2


ほら
君の中で
小さな
お星さまが
輝いている

ぼくには
そう
見えるよ

ほんとうだよ

 

 

 

 

 

 

 

1/1

しょうじきに

君の中にいる
らしさも
のびのびも
太陽も
ひまわりも
星も
すぐに
かくれんぼしちゃうけど

それでも
自分が思ったように
自分が好きなように
自分にだけは正直に
表現していれば

また
らしさも
のびのびも
みぃいつけったって
みつけられるよ