5・19 夏野夕日

沈んでゆく
夏の夕日は
どうして
こんなにも
哀しく
輝いて
見えるのだろう・・・・

ぼくらは
本能的に
わかっている
のかもしれない

人生で
本当に
輝いている時は
一瞬と
いうことを・・・・

だから
こんなにも
夕日が
輝いて
泣いているように
見えるのかもしれない

泣くんじゃないよ

泣くんじゃないよ

ぼくの
愛しい人よ

すべては
沈んでゆくけど
また
昇ってくるじゃないか

だから
泣くんじゃないよ

ぼくの
愛しい人よ

また
逢えるじゃないか・・・・

       義明

 

 

 


5・19 砂山

夏の海岸の
波打ち際を
歩いてゆく

子供たちが
ペタペタ
ペタペタ
おのおのの
砂山を
作っている

型通りの
砂山は
つまらないし

崩れてしまった
砂山も
つまらない

崩れそうで
崩れない
そんな
砂山が好きだ

一生懸命に
波に耐えながらも
一生懸命に
踏ん張っている

そんな
砂山は
人間らしくて
好きだ

つい
つい
足を止めて
見いってしまう

押しては返す
波にも負けず
いつか
海に帰る
宿命を
受け入れてはいるが
それにも負けず

かっこわるくても
ぶざまでも
なにがなんでも

今を
自分らしく
生き
生きと
生きようと
踏ん張っている

砂山が
好きだ




5・5 最高の季節

どんなに
バタバタしていても
初日の出は
どヵ〜んと
昇ってくる

どんなに
霜柱が立っていても
新しい芽という
生命は
はずかしそうに
顔をのぞかせてくる

どんなに
どしゃぶりの
雨が降っていても
最高の季節は
やってくる

どんなに
最高の季節が
やってきても
蝉しぐれが
聴こえなくなる時は
やってくる

ぼくらの
最高の季節が
去っていく足音が
急に速くなるのと引き換えに
野焼きのいいにおいが
どっからともなく
ゆっくりと
漂ってくる

そんな時は
あぁ〜
この最高の季節よ
終わらないでと

ただ
ただ
想うだけである

もしかして
天国に
逝くときも
こんな
気持ちになるのかなぁ・・・・

楽しかったことも・・・・
哀しかったことも・・・・
いろいろな
想い出も
感動も
経験も
みんな
みんな
愛おしく
懐かしくなるのかなぁ・・・・

そうなったら
なったで
なった時に
考えよう

ぼくらは
いま
生きてんだぁ

生きるが
大爆発してんだぁ

心いっぱい
からだいっぱい
魂いっぱい
生きるが
だい
だい
大爆発してんだぁ

ぼくらの
最高の季節は
これから
やってくる

ぼくらが
一番輝く季節は
これから

でっかく
でっかく
やってくる