海武士の本懐
朝はやく
男が
無言のまま
背筋を
ぐっと伸ばし
じっと地平線を眺める
ボードを
抱えながら
一歩
一歩
海へと
進んで行く・・・・
その時の心境は
死を意識し
刀を差して
戦いへと向かう
武士の心境と
似ているんじゃないかと
友に話したら
友も
そう思っていたと
言っていた
そうかぁ
この感情は
男にはあるのか
じゃぁ
だれと
戦う
それは
海ではなく
己と
生を
感じるために
死を意識する
死が隣にやってきて
生きてる生命太陽が
大爆発する
ただ
なんとなくでも
生きられる時代に
生きていても
僕らは
あの瞬間
生きるが
電光石火のごとく
スパークしていた
生きるが
だい
だい
大爆発して
天に
突き刺さっていた
その生きてる実感を
抱きしめたいがゆえに
男は
海に向かう
今日も
どこかの海で
武士が
戦の場へと
向かっているのだろう
ただ
黙って・・・・・
ただ
男になるために・・・・・
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